インプラント

不幸にして歯を失ってしまった場合、一般的には3通りの治療方法があります。
ブリッジ / 義歯 / インプラント

どの治療方法を選択しても長所、短所はあります。松井歯科医院では3つの治療方法について説明させてもらい、患者様からの希望を伺ってその人に最も合った治療方法を選択するようにしています。



インプラント治療の流れ

インプラント治療は歯を失ってしまった場合の選択肢として、
最も不自由なく、硬いものでも噛めるという治療方法です。

インプラント治療は歯を失ってしまった場合の選択肢として最も不自由なく、硬いものでも噛めるという治療方法です。治療の流れは、実は皆様が思う以上に厳密に決められています。

・患者様からの希望を伺い、その希望に対してインプラント治療が最適か判断する
・術前診査(CT撮影など)
・術前カウンセリング
・一次手術
・二次手術
・土台の取り付け
・補綴物のセット
・メインテナンス

松井歯科医院では術前の診査とカウンセリングでしっかりインプラント治療が可能かどうか、また患者様の希望通りの治療となるかをしっかり説明しています。場合によってはインプラント治療ではなく、他の治療方法を勧めることもありますし、それが患者様にとってベストであると判断した場合には、他の医院でのインプラント治療を紹介することもあります。

松井歯科医院では術前の診査とカウンセリングでしっかりインプラント治療が可能かどうか、また患者様の希望通りの治療となるかをしっかり説明しています。場合によってはインプラント治療ではなく、他の治療方法を勧めることもありますし、それが患者様にとってベストであると判断した場合には、他の医院でのインプラント治療を紹介することもあります。


インプラント治療の種類

インプラント治療は世界中様々なインプラントがあり、それも長所、短所もあります。松井歯科医院で使用するインプラントは、歴史があって長期的に安定しているエビデンスのあるものだけを選択しています。松井歯科医院ではスウェーデンのアストラテックインプラントを使っていますが、スウェーデンでは世界中で最も長いインプラントの歴史があります。またインプラント自体にも常に最新のものばかり追求するのではありません。パソコンでもそうですが、最新式のものは初期不良やバグと言われる初期のトラブルがあることも考えられます。それを患者様に使用することは私にはできません。かといって古ければよいというわけではありません。様々な研究をもとに完成されたインプラントシステムと数々の経験に裏打ちされた臨床の手法とが合致した状態になって初めて最良のインプラント治療と言えると思います。常に最新の知識や技術を会得した上で施術できるよう、日々研修が必要になります。その上で長期的安定が図れるものと考えます。


インプラント治療後について

またインプラント治療が終わってもそれで終わりなわけではありません。その後のしっかり噛めるような指導や日々の口腔ケア、そして長持ちできるようなメインテナンスが重要です。松井歯科医院ではインプラント治療を行った患者様からの声をとても重要視しています。患者様が「とても良く噛めますよ」と言っていただけることはとても嬉しいことなのですが、少しでも気になることがあればそれをご要望に応じることができるか常に考え、検討しています。
インプラントが皆様の体の一部となるようにしっかりとフォローしていきます。


アトランティス・アバットメントシステム

 松井歯科医院では他に先駆けてCAD/CAM治療を導入してきました。その技術の一端としてインプラント治療にもCAD/CAMを利用した被せ物の製作ができるようになりました。アトランティス・アバットメントシステムはスウェーデンのアストラテックインプラントとドイツのシロナの先端技術の融合により可能になったシステムで、土台から被せ物まで全てCAD/CAMだけで製作するシステムです。従来は土台の作成から被せ物までは型取りが必要となり、型取りが苦手な方もいらっしゃいました。また手作業で被せ物まで作製していたため、誤差が生じることもあり、その調整に手間取ることもありました。アトランティス・アバットメントシステムはそれを全て解決すべく、カメラで写真を撮るだけで土台、被せ物まですべてコンピュータ上でデザイン、製作をしていくシステムで、患者様にとっては時間もかからず、型取りする苦痛の少ないシステムです。全てフルオーダーシステムなので、患者様ごとに合わせた最適な土台、被せ物が出来上がりますので、治療された患者様からはとても好評です。


3つの治療法 1.ブリッジ

失ってしまった歯の両隣の健康な歯を削って、かぶせ物をして橋をかけます。ブリッジは固定式になるため、取り外したり、装置を洗ったりする手間はかかりません。また、しっかりと両隣の歯に固定されているために、モノを食べる際にも、違和感なく、美味しく食べることができます。


インプラントインプラント


しかし、ブリッジにも問題点がいくつかあります。

①3本分を連続で補うことはできるのですが、5本からは支える歯に負担が大きすぎて対応できません。

②両隣の歯で支えるため、一番、奥の歯が抜けてしまうと支える歯がなくなってしまい、ブリッジをかけることができません。

③ブリッジは両隣の歯で支えるため、この支えている歯に負担がかかってきます。例えば、1本無くなってしまった歯を両隣の歯で支えるとすると、これまでは3本でやっていたことを2本でやることになります。支えている歯には大きな負担がかかり、状態にもよりますが10年ぐらい経つと、支えている歯にも大きな影響が出てしまいます。

④支える歯の周囲を削ってかぶせものをするので、健康な歯を削る必要があります。


3つの治療法 2.入れ歯

入れ歯の良い点は安く、手軽に、短期間に作ることができ、保険が適用されます。

インプラント

しかし、入れ歯には様々なデメリットがあります。

①入れ歯は人工の異物ですので、補う歯の本数が大きくなるほど、口の中に違和感が出てきます。入れ歯を支えるための床のような部分のある入れ歯になると、食べ物の味や熱さを感じにくくなってしまいます。

②部分入れ歯の場合、入れ歯を入れる両サイドの歯にバネのようなものをかけます。これにより入れ歯を固定しますが、支えにされた方の歯への負担は大きく、5年以内に抜けてしまうことが多いようです。これを繰り返すと、総入れ歯に着実に近づいてしまうことになります。

③ブリッジのように固定式ではなく、取り外し式なので、キレイにするために毎日、手入れをする必要があります。

④総入れ歯に近づくにつれて、食べ物がはさまる、痛いなどの理由により、噛むという重要な行為をすることが難しくなる場合があります。総入れ歯になると、たとえ噛むことができたとしても、自分の歯よりも噛む力が弱くなります。そうすると、固いものなどを食べることが難しくなってきます。

⑤ある調査によると、総入れ歯の人と自分の歯が10本以上残っている人を比較した場合、総入れ歯の人の方が明らかにアルツハイマーになりやすいというデータも出ています。これは、歯をかみ合わせたときに脳へ伝わる刺激が少なくなることで、記憶をつかさどる海馬という脳の機能と運動能力が低下していることが原因のようです。きちんと噛めるということは年をとってからの生活、例えば、モノを覚える、人と話す、歩く、出かけるなどの生活に重要な機能にも重大なる影響を及ぼします
 


3つの治療法 3.インプラント

インプラントは人口のチタンでできたネジのようなものを歯の根っこの代わりとして顎の骨の中に埋め込み、その上にかぶせ物を装着するというものです。メリットはブリッジと入れ歯の欠点がないことです。

インプラント

天然の歯が顎の骨の中に埋わって、顎の骨で支えられているのと同じように、インプラントも顎の骨によって支えられるために、バネをかけたり、橋をかけたりする必要がありません。したがって、入れ歯やブリッジのように支えとなる歯に負担をかけることがありませんので、他の歯が抜けやすくなってしまうなどの問題が発生しません。

さらに、インプラントは顎の骨の中に埋わってますので、噛んだときの感触、噛み応えが自分の歯に限りなく近い感覚になるのです。そして、脳への刺激も強くなりますので、これまで入れ歯だった方がインプラントをいれると多くの方が若々しく、活力に満ちた人生に切り替わることが多いようです。
 

インプラントの間違ったイメージ

● 手術が恐い

確かに、「手術」と聞くと、恐いイメージを持ちます。そのお気持ちはよく分かります。しかし、実際には親知らずを抜くような手術ですので、ケースにもよりますが、そのほとんどが小手術だと思っていただければと思います。手術に伴う痛みも親知らずを抜いたときと同程度だと考えてください。

当院では全身麻酔ではなく、歯を抜くのと同じように局部麻酔をして、だいたい1時間~2時間で手術は終わりますし、手術後の腫れについても、2~3日経てば治っています。


● インプラントは高い

インプラントについてこのように考える方もいらっしゃいます。確かに、保険で作ることが出来る入れ歯に比べれば高く、インプラントは1本30万円ぐらいします。しかし、先ほども申し上げたように、保険で作る入れ歯は当面の機能は回復しても、長期的なお口の健康にダメージを与えているのです。


1本の歯を失う影響

「歯はたくさんあるから、1本ぐらいなくても良いでしょ」と思う方もいますが、これは大いなる間違いです。指にも1本1本、役割があるように、歯にも1本1本役割があります。

例えば、下顎の前から6番目の歯が抜けてしまって、そのまま放っておくと、どのようなことが起こるでしょうか?次のようなことが起こる可能性が高いのです


1.噛み合わせる下の歯がないので、上の歯が出てきてしまう

上の歯は下の歯がなくても、噛む機能を維持しようとして、噛む相手を探して伸びてきてしまうのです。そうなると、後で下の歯を入れるときには噛み合わせがズレているので、上の歯を削らないといけなくなってしまいます。


2.一番奥の7番目の歯が抜けた歯のスペースに倒れこんでくる

歯が斜めに倒れこんでしまうと、これを治すには矯正治療が必要になってしまいます。


3.噛みづらいので反対側ばかりで噛んでいるとバランスが悪くなる

かみ合わせは全身の体のバランス、全身の健康にも大きな影響を与えています。その際に、1本1本の歯が重要な役割を果たしているのです。食べられれば、しゃべることができれば何でも良いというのとは違うのです。


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